The Winds of Thought

作成中のゲームの事。時事問題について思う事とかも。

流されやすい知人に思う事

毎日暑すぎて全く頭が回らん。

とにかく日々を無事に過ごす事ばかりに注力しているが、日本国政府の愚かさ具合に否が応でも煩雑な社会問題に引き戻されるのが嫌でならない。

普通の事を普通にこなすのは一等難しい事ではあるが、それにしたってあの岸田という男は本当に国民の事はどうだってよいのだろうなという感じがある。

あの状況で「自助」を掲げてきた菅にも驚かされたが、まだ彼は普通の人であって、隠したい事であっても何度も念を押して尋ねられたら多少ニュアンスが変わってくるという、コミュニケーションとして正常な機能を備えていたように思うが、こと安倍や岸田はそういった能力は見事なまでに持ち合わせてなく、かえって特殊な能力とさえ思えるほどである。

国葬は国民の過半数が反対だが、すでに諸外国に通達したために引き返せない」がまっとうな意見のように述べられるのもおかしな話である。

この論が正当化されるのであれば、「強姦は悪い事だがすでに部屋に侵入したために引き返せない」もOKになりそうなものである。

まぁこのところの珍騒動のおかげで、必ずしも人の意見はまともなものではないという事を実感したので(ただし民主主義としてはそれらを聞かない事にするのは言語道断である。個人としてどのように扱うかはその人次第であるが)、あまり気にする必要もなかろう。

更に言うなら、国語ができない人間もずいぶんなようである。何というか、大人になっても未だに「先生と生徒」気分の者が非常に多くて、自分が質問した事には必ず自分が分かるように説明すべしだというトンデモを真剣に思っている人間がいるようなのだ。

確か会話のキャッチボールの分析で発言内容を3種類に分けて、大人→子供へのキャッチボールとか、発話者が話した時点で返って来る種類を想定しているものなのだが、予想外の部類から返って来た際に上手く行かなくて不成立になるというのを学生の時分に習ったのだが、言ってみればその想定があまりにも狭いのではないかと思う。

ちょっとこの分析については詳細を忘れてしまった。結構興味深い内容だったのだが。

 

それにしても、自分のそばにあまりにも”流されやすい”人がいて、毎回心がざわざわする。

本当に絵に描いたように”みんなが見ているものを見て”、”テレビがいう事をそのまま受け取って”、”人の話になんでも「そうですよねー!」と安易に賛同してしまう”、そんな人間なのだが、これをしょうもないと思うわけではなく、何というか若干の恐怖すら覚えるのである。

やせ型であるのにやたらに体力があって、しかしろくにご飯も睡眠も取らず、やれダイエットやら断食やら言うのだが、本当にどんな体をしているのか全く理解が及ばない。

無理ができてしまう体質なのかもしれないが、そもそも無理がきかない体である自分からしてみれば宇宙人のようなものである。

元来、昭和の日本人はこのような化け物じみた人間が普通の社会人のモデルであったようにも思うが、これが多数派だとはとても信じられない。

まぁそういう場所でやっていける者だけが見える場所にとどまっただけで、実際は脱落する者・離れる者も多かったのだろう。

が、この手の人間は本当に自分の意見らしい意見を持っていない。

詳しく聞けばそれなりにネタはあるのだが、いかんせんそれを普段から発揮する事がない。

私が分からないのはこの部分である。

それはそれ、これはこれと置いておける薄情さ、今やっている事がそのまま社会となり世界となるという感覚が欠落している。

人が一人で生きていると本当に思っているのだろうか?

最近読んだ「お金のむこうに人がいる」という本は、当たり前だが経済、社会がどういうものかを原点に立ち戻らせてくれるよい本であった。

そして、この原点こそが今本当に必要な感覚であって、これが共通認識となればおのずとよりよい社会システムも作り出せるのではと思う。

SDGsとか尤もらしい事を説いて猿真似する前に、まず何のために、なぜそうしたいかという基本中の基本を自分の中に持っていなければ、どんな仕事もためにはならないし、不幸になっていくだけだと思う。

今だけ・自分だけの妄想は早々にやめるべきだ。

大がかりなものはいらない、細々と、ひっそりと生きていきたいという人間は結構いるのだが、そう言う人の精神性の中にはかなり自己中心的なものが潜んでいると私は感じる。

大人しいふりをして人を悪魔呼ばわりし、さも自分は被害者を装って他の人に気に入らない人を攻撃させようとする恐ろしい人間も見たことがある。

で、考えないとこういう時に加害者側になってしまうという事なのだが、どうにも前述の人物はそういうようなところがあるような気がして恐怖を覚えてしまうのである。

・・・尤も、その人はそんな事を微塵も考えていないのだろうが。

それとも、考えていないふりをしているのだろうか?

それならより一層、人間心理は複雑である。